君色〜キミイロ〜
足が重い。


メールがきたあと返信はしなかった。
いつもなら優真からきたメールは嬉しくってすぐ返信したけど今は無理。
それが私なりの優真に対する必死の抵抗だった。


優真に会ったら

『もうふざけないでよ!!』
とか怒鳴ってみようと思ってたのに…


――やっぱり無理。


ベンチに座ってる優真の姿を見たら,愛しさが込み上げてきて怒りさえも忘れちゃうよ。





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