君色〜キミイロ〜
「莉緒ちゃん…どうした?」
「へっ…?」
私は慌てて橘さんを見た。
橘さんは心配そうに私を見つめてる。
「あ…えと…だ…大丈夫です!」
私が橘さんに笑いかけると
橘さんも安心したようににっこりと笑ってくれた。
「じゃあ莉緒ちゃん!デザイン画見せちゃうよ!?」
「はいっ!!」
橘さんは机の上からデザイン画を取り,こちらに歩いてくる。
ドキドキドキドキ……
私の胸は鳴りっぱなし。
そして橘さんが私の前に立って
デザイン画を私にそっと渡してくれた。
「はい。これが莉緒ちゃんの衣装デザインだよ。」