君色〜キミイロ〜
そっと自分からキスをした。
「…へっ…?」
橘さんはかなりびっくり。
「橘さんばっかりじゃずるい!!
私だって…これくらい出来るんだから!」
そう言ってイタズラに笑ってみせると橘さんの顔は真っ赤になった。
可愛い!!
今日は勝ったな!(笑)
……と思いきや…
橘さんは私に顔を近づけ
ニヤリと微笑んだ。
「莉緒ちゃん…誘ってんの?」
―はい…?
今度は私が真っ赤になる。
明らかに立場逆転!!
橘さんは壁に手をつき
私を押し付けた。
「ちょっ…橘さん!?今のは冗談で…きゃっ!!」
橘さんは私の首筋にキスをした。
それだけでもう心臓はバクバク。
ちょっと待ってよ〜〜!!
「な〜んて嘘♪そんな俺変態じゃないから♪」
いやいや十分変態でしょ!(笑)
「こういうのは,卒業イベントが終わったらね♪」
はっ!?
橘さんは私のおでこにそっとキスをした。
「…っ!?」
私は何も言えず口をパクパク。
橘さんはそれをまたケラケラと笑った。
ほんとにこの人は〜!!
でも気付いちゃったんだ。
橘さんの耳がまだ赤いこと♪
何だかんだで照れてんじゃん!