君色〜キミイロ〜
「えっとね,スターライト。」
「スター…ライト…?初めて聞いた。」
「うん。俺がつけたもん♪」
はいっ!?(笑)
「橘さんがつけたって…どういうこと!?」
「いや,ほんとは苺の紅茶。ただね,入れ物がすっごい綺麗でさ。見て?」
橘さんはキラキラと光る小瓶を私に見せた。
「綺麗…!」
「ねっ?だから俺が命名したの♪なんかキラキラしててそれっぽいでしょ。」
確かに!
さすが橘さん。
考えが可愛い♪
「莉緒ちゃんには,キラキラ輝いててほしいからさ!」
「えっ…?」
「莉緒ちゃんはキラキラ要素を持ってる。大丈夫!卒業イベントでは,誰よりも輝かせてみせるから。」
橘さんはふんわりと笑った。
私…橘さんに会えてよかった。
わかんないけど
そう強く感じた瞬間だった。