君色〜キミイロ〜
私がよそ見をしていたせいか
前から来る人の存在には全く気付かなくって



私たちは尻もちをついた。



「すいませんっ!!!大丈夫ですか?怪我は?」


男の人はすぐに立ち上がって私に手を差しのべてくれた。



「あ…大丈夫です。こっちこそ
すみませ…」






顔を見たとき驚いた。





声だけ聞くとすごく落ち着いてたからサラリーマンくらいの人かな?って思ったけど


私の今目の前に立っているのは

20代前半の若い男の人だった。
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