君色〜キミイロ〜


「頑張って。きっと終わったらツトムが抱き締めてくれるわよ?」


そう言って美咲さんが私の背中を押してくれた。


私…頑張らなくちゃ!!


橘さんの為にも


ううん!私自身の新たなスタートの為にも。


背筋をピンと伸ばして


パンプスを履いた足を


すっ…と伸ばした。





見ててね?橘さん…!!





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