君色〜キミイロ〜


私はもう嬉しさとドキドキとで入り交じり


また涙が出そうになってしまった。


橘さんが一礼をすると


拍手はさっきよりも盛大に鳴り響く。



橘さんは私の元へともどると


すぐに腰を降ろし


「緊張したぁ〜…」


と眉を下げた。


もう…ほんとに可愛いんだから!!


授賞式が終わるまで


橘さんは私の手をずっと握っていてくれたんだ。



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