君色〜キミイロ〜


「橘さん,この後どうするの?」


「そーだねぇ,どっかお祝いに食べにいっちゃう?」


橘さんは目をキラキラさせながら言った。


二人でお祝いかぁー…



幸せだーっ!!


「俺,今からじゃあ支度するからロビーで待って…


「ツトム…!」


ロビーに響き渡る少しハスキーな低い声。


橘さんは驚いて振り返る。


そこには


広樹さんが肩で息をして立っていた。


「広樹…さん?」


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