君色〜キミイロ〜
「それはまた後のお楽しみー♪」
橘さんは私のくるんとした毛先を指に絡ませ
にっこりと微笑んだ。
か…かっこよすぎる!!
「じゃあ起きるかっ!」
橘さんは軽やかに起きると
綺麗にアイロンされたシャツに手を通した。
そんな様子を布団の中から見ていた私に気付き
またニコッと笑う。
私…幸せだなぁー…
なんてすっごく思った瞬間。
大好きな人が目の前にいるのってこんなに幸せなんだよね。
「橘さん…好き…」
「…へ?」
―え…えぇぇぇー!!
私いま何て言った!?