君色〜キミイロ〜


そこには


真っ白な壁紙が印象的な
可愛い一軒家。


周りに他に家はなくて
その一軒家の近くに正反対な真っ赤のガレージ。


「橘さん…ここは…?」


「ここはねぇ……」


橘さんはガレージをピッとリモコンで開けるとバックしながら
丁寧に車を入れていく。


その姿にみとれてしまった私。


すると


「俺の新しいアトリエ。」


「アト…リエ?」


いつの間にか車はガレージに収められてて


橘さんは私のほうを見て笑った。

「これ俺の夢だったんだ。」


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