君色〜キミイロ〜


「夢…?」


「うん。まず一つは自分で設計したアトリエを作ること。」


私達は車を降りると


アトリエの前に二人で並んだ。


太陽のキラキラとした光が
真っ白な壁紙を余計象徴してる。

橘さんはいきなり私の手をギュッと握った。


「もう一つは…大好きな人に一番に,このアトリエを見てもらうこと。」


少し照れくさそうに笑うと
握っていた手に力をこめた。


やばい…すごい…すごい嬉しい!!

大好きな人にって…


なんでこんなにも嬉しいことを言えちゃうのかな?


ねぇ橘さん…あなたは本当に私の心を掴んで離さない。


私だって大好きだよ?


< 278 / 289 >

この作品をシェア

pagetop