君色〜キミイロ〜
「夢…?」
「うん。まず一つは自分で設計したアトリエを作ること。」
私達は車を降りると
アトリエの前に二人で並んだ。
太陽のキラキラとした光が
真っ白な壁紙を余計象徴してる。
橘さんはいきなり私の手をギュッと握った。
「もう一つは…大好きな人に一番に,このアトリエを見てもらうこと。」
少し照れくさそうに笑うと
握っていた手に力をこめた。
やばい…すごい…すごい嬉しい!!
大好きな人にって…
なんでこんなにも嬉しいことを言えちゃうのかな?
ねぇ橘さん…あなたは本当に私の心を掴んで離さない。
私だって大好きだよ?