君色〜キミイロ〜


「ちょっ…待ってください!3ヶ月後って…私ほんとにモデルが務まるんですか?」


もう半泣きに近い状態で電話の向こうの橘さんに訴えた。


『いやいや大丈夫だって!俺に任せなさい!』


やけに頼もしくて,何だか自分がバカらしくなる。
この自信は一体どこから来るのよ。


『あ,今日学校て何時に終わるの〜?』


「今日ですか?今日はぁ…4時です。6限あるし。」


ちらっと時間割りを見つめた。


『4時か。おっけい!!4時になったら迎えにいくから待っててね!』


「わかりました……ってえっ!?」


思わず聞き返す。
だって…迎えに来るってどういうこと!?





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