君色〜キミイロ〜

「ところで,今からどこに行くんですか?」


「今からはねぇ



俺の家。」



――え?


一瞬にして固まる体。
それって……やばくないですか?

「あ…えと…その…」


「ぷっっ!!」


「えぇっ!?」


突然笑い出す橘さん。
一体何が笑えるの!?


「何笑ってるんですか!!」


「ごめんね。冗談だよ。今から行くのは俺の知り合いが経営してる美容室!まぁ,第二の俺の家みたいなね。」


橘さんは「あぁ〜お腹痛い」とか言いながら涙をぬぐっていた。


ほんとにこの人は何なの!!


ぷーっと頬を膨らました私にそっと触れる橘さんの指。




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