君色〜キミイロ〜
――ブーン……
心地いい微風が私の顔に当たる。この音は……
ドライヤー?
「あっ!!」
思わず顔を上げた。
どうやら私,寝ちゃってたらしい。
髪を巻いてもらって,前髪をすいた辺りは覚えてるんだけど……
「莉緒ちゃん起きた?すごい気持ちよさそうに寝てたわよ。」
くすっと絵理さんが笑った。
なんか寝てたとか恥ずかしい…
「すみません…つい。」
ちらっと鏡を見ると
そこには見たことのない自分。