君色〜キミイロ〜
――ドクンッ……
心拍数が速くなるのがわかる。
忘れかけていた痛みがズキズキと全身に響き出した。
「やっぱ宮崎か。髪型変わったから一瞬わかんなかったよ。」
「でしょ〜!莉緒可愛くなったよね!」
私達の関係を何も知らなかったユリは優真に言った。
「ちょっ…ユリ!」
すると優真は私の目を見て
「うん。すげー可愛くなった。」
少し頬を赤らめながら言ったんだ。
ああ…やばい。
優真に対する感情が一気に沸き上がって今にも泣きそう。
「じゃ,俺そろそろ行くわ。じゃな。」
くしゃっと私の頭を撫でた。
「ほんと優真はかっこいいねぇ〜…って莉緒!?」