君色〜キミイロ〜

そこにはかなり種類豊富なアイシャドーたち。

ピンクとか黄色とか紫とか……
とにかくキラキラしててすっごく可愛い。


「か…可愛いっ!!」


思わず漏れる声。


「でしょでしょっ!さてと,今から莉緒ちゃんに似合う色をどんどん見つけて試してみるからね!」


「今からですか?」


「うんっ♪」


「私今…アイシャドー塗っちゃってるんですけど…」


「うん♪」


「落としたほうが…いいんですよね?」


「うんっ♪」


「なんで橘さんはいつも,そう急なんですかぁ〜!!」


はぁーっとため息が出る。


「だって急のほうがドキドキするでしょ♪」


そういう問題じゃないですけど―。


やっぱり橘さんはわからない。



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