君色〜キミイロ〜

――ここはいつかのベンチ。

私が…優真に最後の言葉を言われた場所。

この前と違うのは

今日は私のほうが先にいる。


優真が何を考えてるのかわからないって思うことは

昔からちょくちょくあった。


さっきまで笑顔だったのに
ふとした瞬間で悲しげな顔したり,遠くを見つめてたり……


でも

たがらこそ,そんな優真に
ひかれたのかもしれない。


どこかほっとけない優真に……


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