君色〜キミイロ〜
「……っ」
えっと……
別れたって‥田辺さんと?
「な‥んで?」
だめだ
息がしづらい。
何をどうすればいいのかがわからなくって,私は優真を見つめた。
優真は,伏し目がちだった目を
私に向けた。
優真の長いまつげが揺れる。
――ドキッ‥
「俺さ…宮崎が初めて告白してくれたとき,正直迷った。あの時
宮崎のことやっぱり友達としか思えてなかったし……」
また優真は目を泳がせた。
時々声が掠れてる。
なんだろ…優真‥緊張してる?
「でも,付き合っていくうちに宮崎のこと好きになれた。一緒にいて,すげー楽しかったし。」
「うん…」
「けど…俺,宮崎に言えないことあった。」
「な…に…?」