君色〜キミイロ〜
廊下を歩いているときも
お昼を食べてるときも
授業中も……
あの写真のことばかりが頭の中でぐるぐる回ってる。
やばい……重症だよコレ。
「はぁ〜…」
また,ため息。
「どうしたの?」
「えっ?…優真っ…!」
いつの間にか私の隣に座っていた。
そういえば私,あの後から優真のこと避けてたんだ……
思い出したように私は顔をぱっと背けた。
やばっ…今のはやりすぎたかも…
恐る恐る振り返ると
優真の姿はもうそこにはなかった。
「えっ…優真…っ?」
「バーカ後ろだよ。」
――へっ?後ろ…?
優真は私の後ろに立ってて
頭をコツンと叩いた。