愛をそっと、ぬくもりをぎゅっと。
いつしか溜まっていた涙がもうそろそろ






限界を迎えようとしている。




今にも、溢れ出そうとしている。






「そうだったんだ…。とりあえず、考えてみるね。話ってそれだけ?」




「うん、わざわざごめんな。こんなとこまで連れて来ちゃって。」





そう言って、2人は私に全く気づくことなく校舎の方へ帰っていった。





2人の姿が見えなくなってから、私は足に力が急に入らなくなり




へたっと座り込んでしまった。


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