甘党男子



俺が初めて彼女をみた。
一生懸命、黒板を綺麗にしてた。
届かない高いところを
ジャンプして、頑張ってた。




それが、初めてみた彼女だった。
次の日も次の日も頑張ってた。
一人で掃除してたな。


重い荷物も、一人で運んで、
なにも、文句も言わない彼女を、
好きになったんだ。


たしかに、無表情かもしれない。
でも、俺の前では笑うようになったし、
なんでも話してくれる。


特別だと思ってるんだって
俺は思ってた。


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