好きなんですけど。
~♪~♪~♪~♪

山田くんずっと鼻歌歌ってる。

これ、聞いたことあるな……
でも思い出せん。なんやろ。

私は『これ何て歌?』って聞こうとしてたのに……
まさか、こんな言葉が出てくるなんて…

「山田くん」
「ん?」

「す、好きっ」
「…へ?」
「好きなんですけど…」

僕を?と言わんばかりに自分を指差しながらかなり驚いている山田くん。

「あ、いや。ご、ごめん!
何ゆってんやろ、うち。アホみたい。」

泣きそうな気持ちを必死で押さえて、またバカな事を言ってしまった。

「変な事言うてごめんな!
忘れてくれてええよ!!^^」

必死に笑顔作り、家もうすぐやから。送ってくれてありがとう。とだけ言い残し無我夢中で走った。

涙が溢れて止まらなかった…
こんな顔見られたくないと思いながら、懸命に走った。
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