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「親友だと思っていたミオに学校の屋上から落とされた。地面には硬いコンクリート。頭から落ちて即死ってわけさ」



――残酷だ。



リックは思った。


あの出来事を思い出し、言葉で表現するのも苦しかった。


だけど。


一番つらいのは彼女だ。


「お前は死んだ」と突然告げられ、殺した犯人が親友だったはずのミオだということ、そしてどのように死んだのかということを聞かされるのだから。


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