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リックにはたくさんのお礼を言わなければならない。
彼は、感謝してもしきれないほど、私に協力してくれた。
彼は何者なのか、そして彼がどうして私やミオのことを知っているのかはまだ話してくれていない。
けれど。
彼が“あのとき”を見てくれていたから、私はこうして何度も何度もチャンスをもらうことができた。
何度失敗しても、彼は不満も言わないで時間を戻してくれた。
だけど、リックにはリックの人生がある。
私のこういう事情のせいで彼を振り回すわけにもいかないのだ。
だから、この世界で決着をつける。