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いきなりすぎて状況がつかめないのだろう、先生は何も言わずに苦しみながらただただ驚いているばかりだった。


そんな先生の様子を一瞥しながら、私は右手首をねじりながらズブッと抜く。


この程度ではただの軽傷だろうというだいたいの想像はできた。


幸運にもその廊下は、ベランダというかテラスというか、そういった設計になっていた。


私は先生の首元を蹴ってそこから細めの身体を落とした。


ここは3階。


私が落ちた屋上は5階だから、それと比べるとまだ衝撃は少なくて済むだろう。


まあ頭から落ちたのだから、この高さでも死ぬのは確実だろうけど。


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