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そして私は、もっと残酷なものを見た。
それは、ミオが平穏だったことだ。
私が初めて死んだときのミオは、そのとき前触れもなく豹変した。
今の今までずっと猫をかぶっていたかのような発言をした。
だけどその後の世界は、少し距離が開いていたミオと変わらなかった。
私とは話さなくなったものの、まだミオらしい一面をいつも通り見せていたのだ。
98回時間を戻してきたけれど、ミオが狂ったような感じだったのは初めて死んだ“あのとき”だけだった。
あとの世界での彼女は、変わらずに私の親友の顔をしていた。
だけど私には、何か引っかかるものがあった。