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ニカッと無邪気に笑う彼。


そんな一面を見ると、ただの同い年くらいの笑顔が可愛い男の子のようだった。


時間を戻すうえに死人を生き返らせるなんていう大層なことが、こんな少年に本当にできるのだろうかと疑ってしまうほどだった。


でも、彼の能力は本物だった。


現に私はこうしてまた生きている。


99回死んで、99回命が吹き込まれた。


ここまでくれば、さすがに信じきっていた。


だけど、私には不満があった。


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