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午後五時になる、数分前。


シイナと対面するのは久しぶりだった。


「今朝のニュースすごかったよね。びっくりした」


電話で持ち掛けたあの話題を、もう一度。


それでもやはり目の前にいるかつての親友の表情は変わらないままで、


「……ねえミオ」


彼女はまたしてもあたしの言葉に反応しなかった。


「正直に答えてほしい」


………………。


人の話は聞かないくせに自分の質問には答えろってわけね。


「ミオは私のこと、嫌いだよね」


そんな質問は初めてだよ、シイナ。


だけど、回りくどい聞かれ方よりはストレートに終わらせてくれる方が好き。


…で、何。私のことが嫌いだよね…?


何を今さら。


ずっとずっと、わかっていたくせに。


ずっとずっと、あたしに復讐する機会を探っていたくせに。


そんなわかりきった質問して、何が楽しいの。


あたしはもっと、どストレートに答えてあげる。


「そうだよ」


あたしは言った。


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