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今日見たミオはもしかすると、シイナがいなければという感情が芽生える前の彼女だったのかもしれない。
そのうち“あのとき”のミオのように、また私から離れていってしまうのだろうか。
いや、もうとっくに離れている。
だって、私が殺されたのは6月25日。
そして今日は6月20日。
もうこの時期には、私とミオは既にお互い遠い存在になってしまっていた。
まだ本心を隠しているだけなのだ。
そして、何でもないような顔をしてまた私を殺すのだろう。
ニコニコと笑みを浮かべて、
「死んでしまえ」
と言いながら――。