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帰宅してすぐ私は自分の部屋に行ったが、そこにリックはいなかった。
昼間の出来事で呆れ果ててしまったのかと思う反面、彼には私の置かれた状況や心情を理解してもらいたいという思いもあった。
ミオには私を殺そうとする素振りはまだ見られない。
何事もないような表情で私を殺すつもりなのかもしれない。
あと4日でどうにかなるのかというのは正直まだわからないけれど、私は、初めて死んだ6月25日午後5時37分12秒には必ず死ぬ。
それ以上生きていてはいけないのだ。
パラレルワールドで起こっていることなら可能だけれど、リックができるのは時間を戻すことだけ。
別世界を移動できるほどの能力はないのだ。
だから、その時刻が過ぎても私が生きていたら世界が狂う。
“シイナは死んでいる”という事実が、歪んでしまうのだ。