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私はたくさん迷った。


殺せない。


そう言い続けてきた。


だけどそれは違うのだとようやく気づいた。


私はただ、逃げていただけだったのだ。


親友を自らの手で殺めることではなく、私自身が人殺しになることから。


親友という存在を利用して逃げていた。


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