恋日和〜春〜
「音和、帰るぞ〜」
そう言って仕事を終えたらしい悠くんが図書室の電気を消した。
「あ、うん……和ちゃんまだ来てないよ?」
「和はサークルで遅くなるらしいよ」
「そっか」
お昼のこと、何て言われるかな……車でそんなことを考えていたら眠ってしまった。
お家に着く5分くらい前に悠くんが起こしてくれた。
「「ただいま」」
「悠都、音和、おかえり」
夕ご飯を作っているのか、キッチンからお母さんの声が聞こえる。お父さんは書斎かな?玄関に靴があったからお家にいるのは確か。
手洗いうがいをし、リビングへ行くと「先お風呂入っちゃいなさい」と言われたので、防水のミュージックプレイヤーを持ってお風呂へ向かう。