恋日和〜春〜

4話

「……ということで、臨時会議を終わります。かいさーん！」
生徒会長の優雅先輩の言葉でメンバーがそれぞれ動き出す。大半のメンバーは部活へ。

そんな中私は生徒会室を出て、階段の隅っこへ行き、和ちゃんに電話をかける。
『もしもーし！』
「和ちゃん、終わったよ」
『んじゃ、高校の正面玄関で待ってるね！』
「分かった。図書室の植物お水あげてから行ってもいい？」
『もちろん！じゃ、20分後に玄関で』
「はーい」


図書室にはガジュマル、セローム、トックリランなどの観葉植物が置いてある。

元々、自然が好きな私は悠くんに世話係を頼まれたのだ。たまにお水をあげて、話しかけると何だかリフレッシュできる。