恋日和〜春〜
「音和、給水機洗うの手伝ってもらえる? 」
「もちろん」
「行きましょう」
「うんっ」
ーー「嬉しそうね? 」
「….そうかな……? 」
嬉しそうに見えるのかな……?
「ねぇ、音和って好きな人とかいないの? 」
「え……」
好きな人……?
「一緒にいたり、目が合うだけでドキドキするとか……ない? 」
そう言われてなぜか思い浮かぶのは涼……
「思い当たる節があるみたいね? 」
「……うん。でも、恋かは分からない……」
「ま、音和が言ってくれるまで待つわ」
「……ありがとう」
「じゃ、部室行きましょう」