恋日和〜春〜





「えっと……いろいろありまして……今晩泊めさせていただくことになりました。……入寮も早まる可能性があるので……よろしくお願いいたします」
「よかったな〜砂衣華! 」
秋咲先輩が言うと、畑野先輩は大きく頷いた。
「そうそう、音和ちゃん、いいところに来てくれた! 」
そう言ったのは昌斗先輩。
「どうしたんですか……? 」
「涼の好きな女、俺と流だけ分からなくってさぁ〜……みんな教えてくれないんだよっ!!!! 」
まったく……余計なことを本人に……
「……涼の….好きな人……? 」
そう言いながら音にチラッと見られ、思わず目を逸らしてしまう。
「……あっ昌斗先輩、俺分かりました〜」
すると流は気付いたらしい。





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