恋日和〜春〜





ーー「高瀬くん、教科書ありがとうございました。次の教科も見せていただけますか?」
「…あぁ。」
彼を見る“一々言うな”というような顔をしていた。
「ありがとう…ございます。」

彼は黙ったままでその後の授業もトントンと進んでいった。


授業内容はある程度理解できた。
が、家に帰って悠くんか和ちゃんに教えてもらわないと今後に支障をきたす。

帰ったら見てもらおう。




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