恋日和〜春〜





「あ、あの…どこへ行くのでしょう?」
「ルーフガーデンにラウンジがあるんだ。中学の頃からそこで食べてるからさ。」と伊月が答える。
「あ、俺鍵もらってくるから先行ってて。」
「了解!時希よろしくね〜。」
時希は鍵当番のようなもので、いつもこの役を引き受ける。
ーー「ほい、鍵!」
「時希ありがと〜。」
「いえいえ。飯食おうぜ。」
「そうね。食べましょう。」
「「いただきます」」
皆が会話する中、俺はただ黙々と食べるだけ。




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