闇の世界の悲しい箱
そう言えば、
百『桜、よく聞いて?
私達は拉致られた。
逃げるためにはこれを切らないとね』
桜は怖いのか。涙が溜まっている。
百『桜、痛いかもしれないけど、
うちと、反対の方に力を加えてくれる?』
桜『うん?』
百『いくよ?せーの!』
私は桜に巻かれている縄を咥え
桜と反対に引く。
ぶちっ!
百『切れた。桜、うちの胸ポケットからナイフ出して切ってくれる?』
桜『うん。』
桜はナイフを出し、私の縄を切る。
百『渡して?』
桜『はい。』
そして、私と桜の足の縄も切る。
ナイフは胸ポケットへ戻し、桜に話す