闇の世界の悲しい箱

そう言えば、


百『桜、よく聞いて?
  私達は拉致られた。
  逃げるためにはこれを切らないとね』


桜は怖いのか。涙が溜まっている。



百『桜、痛いかもしれないけど、
  うちと、反対の方に力を加えてくれる?』


桜『うん?』


百『いくよ?せーの!』

私は桜に巻かれている縄を咥え

桜と反対に引く。



ぶちっ!


百『切れた。桜、うちの胸ポケットからナイフ出して切ってくれる?』


桜『うん。』


桜はナイフを出し、私の縄を切る。


百『渡して?』


桜『はい。』


そして、私と桜の足の縄も切る。


ナイフは胸ポケットへ戻し、桜に話す

< 135 / 185 >

この作品をシェア

pagetop