花ビラ、ヒラリ
__ピッ♪♪__
目覚ましの音で目を覚ますとお日様がカーテンの隙間から覗いている。パンを加えながらグローブを磨き、今日はきっと良い練習ができるなっなんて思いながら自転車にのって坂を下り、駅についたら電車にのっていつも通りの道で学校についた。部活は相変わらず私の価値観とは少しずれ始めて…(いや私が勝手にずれた?)とりあえず孤立状態が続いていた。それでも私はソフトの技術が向上すればそれだけで良かったし楽しさをそこで見出すことも出来た。
「おはようございまーす」
「あっ、おはよーう」
先輩はいつだって笑顔で挨拶してくれる。そんな先輩に私もなりたい。いつかはあんなキャプテンになれればなぁなぁんてね。なれるはずないし、まだまだ足元にも及びませんよ。技術も人間力も。
いつも通り練習は開始された。いつも通りの音が響いていて私は心地よいとこの時間だけは思える。唯一プラスに近付ける時間なのだ。常にボールを触って身体を動かしていたい。そう思うのというのも無理はない。休憩の時間は1人になるから。単純な理由だ。1人でも大丈夫大丈夫と口では言うけど、きっと強がりなんだろうなって1番自分が分かっていることだ。
私はふと空を見た。
朝はあんなに良い天気だったのにだいぶ怪しい雲が自分の上にせまってきていた。今日は雨なのかな?そう思わせる雲がちょっと遠くではあったがはっきりと見えた。
「はぁー疲れたぁ」
みんな口々にそう言っていながら練習は
終わりを迎えた。
(うん。私も疲れたよ。みんなお疲れ。)
心の中でみんなにそう言ってみた。もちろん誰も聞こえてるはずはないんだけど。口に出せたら、前みたいに戻れたら、ちゃんと話せたら良いんだけど、そう簡単に勇気も出ずにうじうじしてる自分は本当に弱っちいなと思う。
ポツポツ…ザーーッ。。
練習終了と共に降り始めた雨はグランドをいっきに水たまりでいっぱいにしてしまった。
(あぁ…私のセカンドが…。)
なんて思いながら窓の外を眺めていた。
(ん?それより傘持ってないや…やっちゃったよ…)
いつもなら誰かにいれてもらおう。それですんだ話。でもなぜだろうそれではすまなかった。心なしか皆に対して「気づいて」ほしいという気持ちはついに言葉に変わって出た。
「雨だよ…傘ないやー。どうしよ。」
「走って帰れば良いじゃん!」
えっ?
なんでよ。何でそんなこというの?何でいれてくれないの?もう良いよ…1人で走って帰るよ。雨だから泣いても気付かれないし…。
いても立ってもられなくなった。ただ本当に自分が弱々しく見えて悲しくなった。怒りとか何か変な気持ちが込み上がってきて止めれなかった。涙は頬を伝い始めた。この気持ちいつかと似てる気がする。規模も何もかも違うけど家族が壊れかけていたあの時期を思い出すには十分な程私はおかしくなっていたんだ。
「ただいま。」
「おかっ…どうしたの?」
私は自分が学校や何か辛いことで流した涙を始めて親の前で見せた。そして始めて全部話した。放たれた言葉には説得力と共にどん底へ再び突き落とした。
「全部相手が悪いの?だいたい1人でも平気な子になりなさいよー。」
(あっ。そうか。そうだね)
1人でも平気な子。これは今後の自分が生き方に深く関わってくるだろうと思われた。
外はまだ雨が降っていた。今日の雨は嫌い。大嫌いだ。
目覚ましの音で目を覚ますとお日様がカーテンの隙間から覗いている。パンを加えながらグローブを磨き、今日はきっと良い練習ができるなっなんて思いながら自転車にのって坂を下り、駅についたら電車にのっていつも通りの道で学校についた。部活は相変わらず私の価値観とは少しずれ始めて…(いや私が勝手にずれた?)とりあえず孤立状態が続いていた。それでも私はソフトの技術が向上すればそれだけで良かったし楽しさをそこで見出すことも出来た。
「おはようございまーす」
「あっ、おはよーう」
先輩はいつだって笑顔で挨拶してくれる。そんな先輩に私もなりたい。いつかはあんなキャプテンになれればなぁなぁんてね。なれるはずないし、まだまだ足元にも及びませんよ。技術も人間力も。
いつも通り練習は開始された。いつも通りの音が響いていて私は心地よいとこの時間だけは思える。唯一プラスに近付ける時間なのだ。常にボールを触って身体を動かしていたい。そう思うのというのも無理はない。休憩の時間は1人になるから。単純な理由だ。1人でも大丈夫大丈夫と口では言うけど、きっと強がりなんだろうなって1番自分が分かっていることだ。
私はふと空を見た。
朝はあんなに良い天気だったのにだいぶ怪しい雲が自分の上にせまってきていた。今日は雨なのかな?そう思わせる雲がちょっと遠くではあったがはっきりと見えた。
「はぁー疲れたぁ」
みんな口々にそう言っていながら練習は
終わりを迎えた。
(うん。私も疲れたよ。みんなお疲れ。)
心の中でみんなにそう言ってみた。もちろん誰も聞こえてるはずはないんだけど。口に出せたら、前みたいに戻れたら、ちゃんと話せたら良いんだけど、そう簡単に勇気も出ずにうじうじしてる自分は本当に弱っちいなと思う。
ポツポツ…ザーーッ。。
練習終了と共に降り始めた雨はグランドをいっきに水たまりでいっぱいにしてしまった。
(あぁ…私のセカンドが…。)
なんて思いながら窓の外を眺めていた。
(ん?それより傘持ってないや…やっちゃったよ…)
いつもなら誰かにいれてもらおう。それですんだ話。でもなぜだろうそれではすまなかった。心なしか皆に対して「気づいて」ほしいという気持ちはついに言葉に変わって出た。
「雨だよ…傘ないやー。どうしよ。」
「走って帰れば良いじゃん!」
えっ?
なんでよ。何でそんなこというの?何でいれてくれないの?もう良いよ…1人で走って帰るよ。雨だから泣いても気付かれないし…。
いても立ってもられなくなった。ただ本当に自分が弱々しく見えて悲しくなった。怒りとか何か変な気持ちが込み上がってきて止めれなかった。涙は頬を伝い始めた。この気持ちいつかと似てる気がする。規模も何もかも違うけど家族が壊れかけていたあの時期を思い出すには十分な程私はおかしくなっていたんだ。
「ただいま。」
「おかっ…どうしたの?」
私は自分が学校や何か辛いことで流した涙を始めて親の前で見せた。そして始めて全部話した。放たれた言葉には説得力と共にどん底へ再び突き落とした。
「全部相手が悪いの?だいたい1人でも平気な子になりなさいよー。」
(あっ。そうか。そうだね)
1人でも平気な子。これは今後の自分が生き方に深く関わってくるだろうと思われた。
外はまだ雨が降っていた。今日の雨は嫌い。大嫌いだ。