届かなくても、
「きーこさん!!」
突然名前を呼ばれ、いつもの癖で目をカッと開くと
姫だった。
「きこさんの起きかたっ…ぶふぉっぐぇっ」
皆に聞こえるようなボリュームで言ったので
すかさず腹パンをくらわせる。
目の大きさは中の上くらいで人と変わらないが
瞼の肉が伸びるのか見開くと結構大きくなる。
周りに蛍がいないことを確認し、思わずため息をついた。
「希子ちゃん起き方すごいのな。」
お隣の修也に爆笑されたのは言うまでもない。