届かなくても、
寒い朝。






私は思わず飛び起きた。





ベッドから落っこちる夢を見てしまった。




落っこちていたテディベアを拾おうとすると





手が上手く届かずに、落下。





背中がぐにゃりと曲がり頭をぶつける。




ゴンっと鈍い音が床に響く。




これじゃさっき見た夢と一緒だ。




ぶつぶつつぶやきながらベッドの上に立つ。




打った所がズキズキと痛む。





衝撃が加わったせいか頭が痛い。




窓から外を見ると、雨が降っていた。




なるほど、道理で外がうるさかった訳だ。





結露した窓に落書きをして、私はベッドから降りた。
< 110 / 213 >

この作品をシェア

pagetop