届かなくても、
部室からケースを持っていこうとすると




「きーさん先輩、今日合奏です!!」




とニコニコした香織ちゃんに言われてしまい



思わず苦笑い。



あはは、すいません…。



恥ずかしくて、顔が真っ赤になる。





「きーさん恥ずかしい」



おいこら、修也なんつった。




「なんか言った?」



「別に。」




修也はそっぽを向いて楽器を出す。



修也にまでそんなこと言われるとは不覚。




すると後ろから





「これだからきーさんは」




彼が追い打ちしてきた。



もう何も言い返せない。
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