届かなくても、
私達は電車に乗って町の方へ行く。



ガタンゴトンと揺られながら私達は終始無言だった。



なんだか気恥ずかしい。



時計欲しがるとか、図々しいよね…



彼は嫌だとかそういうの顔に出さないから



何考えてるか分かんない。




今だって手を繋いだまま席に座ってるし。



のくせに耳真っ赤だもん。




変なの。




電車から降りて切符を取り出す。




改札を抜けると目的のショッピングセンターがあった。




そこまではあまり距離がない。



歩いてショッピングセンターへ向かった。




< 155 / 213 >

この作品をシェア

pagetop