届かなくても、
修也と夢叶と涼は同じ市内トップの学力の高校。




姫と花、それと仮面女も同じ高校。





私だけ、一人だった。






柳瀬は修也の方の学校だって話だし




武藤はとにかく…うん。





要は、私と同じ学校の吹奏楽部なんて




誰もいなかったってことだ。





吹奏楽部でもレベルが高い高校のはずなのに





何故か下手くそが多くてイライラしてた。




蛍には明るい内容しか書かなかった。





そんな暗い内容、書いても意味ないし。





きっと蛍は、





私が順風満帆の生活を送っていると思ってる。






そんな訳ない。






私は中学校の時ほど笑わなくなったし





心を動かされる事もなかった。






全力投球する人を『かっこ悪w』で切り捨てて





本と勉強だけしか見ないようになって





学年一位をとってみては周囲を馬鹿にしてた。





『なんでこんなことも出来ないの?w』って。





別に、蛍を責める気なんてさらさらない。





私がこういう風になってしまったのは運命。





運命に逆らうほどパワーは残ってない。





頭ばっかり良くて周りの人のことは何一つ考えない人になった。
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