届かなくても、
「で、なんでここに来るの」
「あ、あはは~…」
我ながらかなり適当な考え方だと思う。
顧問、副顧問が他のチームを見ていて
今見られていないのは彼のチームだけなのだ。
おまけに今日は個人で練習する日。
後輩が私が本来練習する教室にいるため
悲しい事にぼっちであった。
「頼む、かくまって」
「やだ。帰れ」
「ぐさっ」
彼の所である。
他のところには正直言って、行きたくない。
何故って?
…他の人が苦手だからだよ。
いきさつを話しても理解を示してもらえず
その上追い出されそうになってる私
ピンチ。
「そんなの忘れるのが悪い」
「一切喋らないから!!お願い!!」
そんな私の必死の願いを
見事にスルーされた。
傷つく…
「じゃあ、勝手に隠れます」
私はそう言い勝手に教室の隅っこに座った。