届かなくても、
「ちょっときーさん!?いじめですか!?」
「…何」
姫のスマホの画像フォルダを
姫を除いた3人で鑑賞中。
「うわっまたキスしてる…」
「姫さんの思考回路は分からない…」
「思考回路は分かるけど、
せめてフォルダに
セキュリティかけようよ」
彼は汚いものを見る目で画像フォルダを見つめ
修也は目をぱちくりさせ画像を見る。
いくらなんでもそっち系の画像が
多すぎるように見えるのは
私だけじゃないはず。
「姫って変態?」
「違うよ!?全っ然違うよ!?」
修也に問われ焦って否定する姫。
「違うよ修也。姫さんは変態じゃなくて
ムッツリだよ」
「あ、そっか」
「簡単に納得しないでーー!!」
修也は彼の言ったことに
簡単に納得していた。
静かな車両に
姫の声が響き渡ったのは言うまでもない。