届かなくても、

迷惑かくれんぼ

最初に私達はカラオケへと向かった。





本当は行っちゃいけないけど







行きたい!!







という姫の欲望に勝てず


店に入る。






何故か大手チェーンのカードを



持っていた姫のおかげで




早速店に入る。






当然ここにメンヘラはいない。






そして衝撃の、否、


恐ろしい事実が発覚する。







彼が音痴であった。






「ぼぉ~く~はぁ~♪」





「ゲホッゲホゲホ…」






修也は飲んでいたアイスティーを





吹きそうになっている。





姫は苦笑い。






私は何してたかって?






「ひっひぃひぃ…



蛍…歌下手っ!!」




「何ぃ~かぁ~♪…うるせー!!」






マイクで叫んだため






大音量である。






「俺、歌下手だけど



お前よりは上手く歌えるわ…」



「私も…」




「わーうーるーさーいーなー」





修也にも姫にもそんなことを言われ




むくれた彼が面白かった。
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