届かなくても、
結局かなりの時間滞在し




カラオケを出た。





しばらく歩いて行ったところに




大手チェーンのショッピングモールがある。







私達はそこへ向かうことにした。







「あ」







いつ買ったのか修也がソフトクリームを持って





指を指していた。






その方向には





「あれは」




「花だね」




「間違いないね」




「彼氏がいるもん」






花とその彼氏。





まだ鬼ごっこを続けていると思っているのだろう。





当たりをきょろきょろと見渡している。






「花~!!やっほぉー!!」






姫が大声で話しかけた瞬間





「わぁっ!!」








もうそれは





音速より速いんじゃないかってくらいのスピードで





捕まえましたよ。







え?逃げたと思った?






学年一速い私の足を舐めてもらっちゃ困る。







二人とも捕まえました。







「夢叶と京太くんが探してました」




「鬼ごっこしてるんだもん!!」






「降参だそうです」




「姫さん、夢叶さんに連絡」




「はーい」






< 36 / 213 >

この作品をシェア

pagetop