届かなくても、
夢叶side



情報屋の話だった。



2組の子でいじめられてる子がいる。






主犯格はあのくそ女、





被害者はきーさんだって話。






やっぱり本当だったみたいだ。







きーさんに手を洗うよう促し、





いなくなったところで全員に聞こえる程度に叫んだ。







「何やってんの。お前ら」





空気が冷たくなる。






疑惑の念が強く感じられる。






「少しは止めようとか、思わないわけ?」





「何、あんたw」





「誰に言ってんのぉ?w」





「ここにいる全員だよ。クソアマ」






目で睨みつけ押し黙らせる。






「仮にもお前らクラスメイトだろ。




自分がやられていいのかよ」





「うっせーよ、夢叶」




「そ、そうだよ!!関係ないじゃん!!」




「クラス違うくせに」







仮面が言い返すと


手下どもも口々に反撃に出る。





一人じゃ何も出来やしない。






人間なんて、大嫌いだ。





「関係ないから口出してんだよ」




「意味わかんな」





「頭悪いから分かんないだろうな。





うち、お前より頭いいし」





「んだとこのっ!!」




「やめときなって!!」





3秒後、女は撃沈。




誰もが意味は分かるでしょう。





「今度、そんな噂




うちの耳に入ってみろ。





ぶち殺すからね☆」






私は掃除を終え、




さっさと教室を去って行った。
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