届かなくても、
希子side
教室に戻ると夢叶は既に去り


代わりにと言っていいのか教室中がざわついていた。




夢叶を中心にした人達が机の掃除をしてくれたおかげで




すっかり綺麗になっていた。





ありがとう、と呟き私は席に座る。




姫が教室に来た。




目を合わせづらくて本を取り出した。




ファンタジーな内容の本。





私の一番好きなジャンルの本のはずなのに





どんなに可愛いキャラクターを見ても




その内容は頭に入ってくることはなかった。
< 43 / 213 >

この作品をシェア

pagetop